家屋解体や内装解体・原状回復・スケルトン工事の分からないが分かる「解体の教科書」

優良解体業者の15の選び方

優良解体業者の15の選び方

優良解体業者の選び方

家屋の解体を決めたら、まずすることは解体業者選びです。
しかし家屋解体はほとんどの人が一生に一度経験するかどうか。当然、多くの人はどういった業者を選ぶべきか迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、家屋解体の際優良な業者を選ぶためのポイントを15個ピックアップしてみました。
解体業者選びに悩んでいるという方は、選び方の参考にして下さい。

1.解体の許可がある

まずは基本的なことですが、解体を行う業者が、必要な許可や登録を有しているか確認しましょう。
解体を行う業者は、建設業許可証あるいは解体工事業登録が必要になります。
このうち建設業許可証では、建築工事業、土木工事業、とび・土工工事業、解体工事業のいずれか一つを有していれば解体工事を行うことができます。
一方、こうした建設業許可証を持たない場合は解体工事業登録が必要ですが、この場合は税込請負金額が500万円未満の工事しか行うことができません。こうした許可や登録は法律で定められていますから、解体業者の選び方としては第一のポイントとなります。
依頼の際はまず許可証や登録番号の提示を受け、無許可でないことを確認しましょう。
もしくは、都道府県に問い合わせることでも許可・登録の有無が分かります。

2.合法的な解体工事を行う

上記のポイントと同様に、法律を守ることはとりあえずの最低条件と言えます。もちろんこれは、実際の工事においても変わりません。
解体工事は環境に対する影響や事故の危険が伴うため、それに応じた法律が定められています。
建物の解体を行う際には建設リサイクル法に基づき、分別解体が義務付けられています。また、解体工事によって出た廃棄物の処理には廃棄物処理法が適用され、適切な処理を行う必要があります。さらにアスベストが使用されている場合には、飛散の防止など適切な処理を行った上で解体作業を行う必要があります。
これに反した場合は依頼した解体業者はもちろんのこと、依頼主もその責任を負わなければならないこともあります。
廃棄物処理法に基づくマニフェストの発行や、建設リサイクル法の届け出などをきちんと行ってくれるかは、業者の選び方として押さえておきましょう。

3.自社施工を行う解体業者

解体業を名乗る業者の中には、自社で工事を行わないところも多くあります。
こうした業者はホームページなどで全国から依頼を集め、実際の工事は地元の業者に丸投げしてしまうという形を取ります。
依頼する側としては、直接連絡した業者が工事も担当すると思いがちですが、現実にこうした業者は少なくありません。
このような業者は「ブローカー」と呼ばれますが、ブローカーに依頼した場合、下請け業者の意思の疎通が十分にできずこちらの要望がしっかり伝わらないこともあります。また責任の所在があいまいになりがちなため、トラブルが発生した際、事態がこじれてしまうことも考えられます。
こうしたことから自社で工事を行う業者を選ぶことは、優良業者の選び方の基本と言えるでしょう。

4.見積書・契約書の適切さでの選び方

解体業者の選び方の大事な基準となるのが見積書です。この時見積り金額と共に大事なのが、見積もりの形式です。
見積書の形式や書き方は業者によってそれぞれ異なっており、かなり項目が簡略化されている場合もあれば、詳細に分けられている見積書までさまざまです。優良な業者ほど、こまかく項目を分けた詳細な見積もりを作ってくれますから、こうした点についても気をつけましょう。
また、契約書についても注意が必要です。契約書のポイントとして、文言の明確さや必要事項が網羅されているか、また想定外の事態が発生した際の処理方法等の記載について、よく確認しておきましょう。
業者選びの段階で、事前に見積書や契約書の書式を見せてもらうのも有効です。

5.担当者の対応による選び方

業者の担当者の対応もまた、選び方のポイントとなります。
担当者の振る舞いや物言いは、ある意味その業者の体質を表していると言えます。こちらの要望を親身になって聞いてくれるか、有益なアドバイスがもらえるかなどは、その業者が本当に信頼できるかどうかを見分ける基準になるでしょう。
逆に応対や態度に気がかりな点があったり、質問や要望に十分応えてもらえないなど、担当者の対応に不審を感じた場合は要注意です。
実際の工事で何かトラブルが起きた際、適切な対応を取ってもらえない可能性もあります。また、担当者の服装などもチェックしておきましょう。
服装が乱れている場合、現場の作業員の風紀が乱れていることもあり得ます。こうした点についても、十分意識しておきましょう。

6.工事保険加入の有無による選び方

建設工事一般では、常に事故やトラブルが起こるおそれがつきまといますが、解体現場は特にその可能性が高くなっています。
重機の横転や車両事故による作業員のケガや、近隣住宅の破損といったことから、足場の倒壊などによる通行人への被害など、起こりうる危険は数多くあります。こうした事故等に備えるため、一般的な建設業者は保険に加入しているのが通常です。
しかし、解体工事は前述のように事故の確率が比較的高いため、多くの建設業向け保険では加入の対象外となっています。このことから、場合によっては保険未加入という解体業者も存在しますが、安全意識が強い業者であれば、賠償責任に備えた保険に入っているのは当然でしょう。
ですので、優良業者の選び方としては、事前に賠償保険に加入しているかどうかを確認するのも大事なポイントです。

7.適正な支払い条件による選び方

支払い方法も家屋の解体業者を選ぶには重要なポイントとなります。
各社様々な支払い方法がありますが、中には全額前金での一括払いを要求する業者も存在しています。
解体工事は高額なうえ、職人の人件費、産廃物の処分費など解体業者としても持ちだしが多いためリスクがあります。
特に新規の取引においては、半金前後の前払いを求める業者は非常に多く存在しています。
しかし全額前払いは慣例に反するやり方ですので、こうした業者は避けるのが業者選びのポイントです。

8.解体の実績による選び方

その業者の過去の実績を見るのも、優良業者の選び方の大事な点でしょう。
過去の工事で事故や苦情などのトラブルを起こしていないか、またどのような工事を得意としているかなどを調べておけば、実際の解体をスムーズに運ぶ手助けとなります。過去の実績については、ホームページに載っている場合はそちらでも確認できますし、直接業者に尋ねても良いでしょう。
その際実績について出し渋るような会社であれば、なんらかの問題があるかもしれません。また、前述のように全国から仕事を請け負っておいて、工事については地元業者に一任という業者も存在しますから、実際に地元で実績を積んでいるかどうかを確認するのも大事なポイントです。
その他の確認ポイントとしては、きちんとした事務所を構えているか、自社で重機を保有しているか等も挙げられます。

9.解体の見積もりが安すぎない

解体工事には高額な費用がかかります。そこで、なるべく安い料金を提示する業者を選びたくなりますが、他社と比べて安すぎる見積もりを出す業者は要注意です。
どのような業界でも言えることですが、料金には大体の適正な相場というものがあります。
解体工事においても、人件費や産廃処理費用といった一般的な費用がかかるため、見積もり金額にはおおよそのラインが存在します。
しかし、それに比べて見積もり料金が大幅に安い場合は、どこかで手抜きや不正が行われている可能性が否定できません。
実際に、不法就労者を使ったり、廃棄物の不法投棄によってコストを削減している業者も存在します。
また、最初に安価な料金を提示しておき、工事後に高額な追加料金を請求する業者もいますから、どちらにしても安すぎる見積もりには要注意です。
このような点も、選び方の基準として認識しておきましょう。

10.マニフェストを発行してくれる解体業者

マニフェストは「産業廃棄物管理票」とも呼ばれるもので、簡単に言うと廃棄物の処理が適正に行われたことを証明する伝票のことです。
解体工事においては、コンクリート片や木くずなどのゴミが必ず排出されます。そうしたゴミは産業廃棄物として収集運搬し、処理場で適正に処理(リサイクル・焼却・埋立など)する必要があります。
マニフェストは、その過程ごとに記入・捺印され、業者間を移動して、最終的には最初の排出事業者に戻されます。それにより、廃棄物が適正に最終処分まで行われたことが確認できるわけです。
こうしたマニフェスト制度は、廃棄物処理法において実施が義務付けられています。施主側としても、廃棄物がきちんと処理されたことを確認するため、マニフェストの写しを請求することができます。優良な業者であれば当然マニフェストは用意されていますから、事前に見せてもらって確認しておくのも、選び方のポイントの一つでしょう。

11.所在地が明確な解体業者

業者の所在地についても、選び方の基準となります。
当然ながら、所在地が明確でない会社はいろいろと不審な点があるため、依頼するのは避けた方が良いでしょう。
また、所在地がはっきりしている場合でも、事務所がマンションの一室だったり一般家屋である場合は注意が必要です。
こうした業者は自社で工事を行わず、下請けに仕事を丸投げしている疑いがあります。一方、きちんとした事務所があり、なおかつ自前の重機等を揃えている会社であれば、比較的安心して仕事を依頼することができます。
業者の所在地や事務所の状況については、ホームページなどでしっかりチェックしておきましょう。またその際は、代表者名についてもはっきり記載があるかどうか確認しておきましょう。

12.連絡がつきやすい解体業者

解体工事に際しては、業者の担当者との密な連絡が必要になります。
見積もりの依頼から打ち合わせ、トラブル発生時の対応など、担当者とのやりとりが必要になるケースは少なくありません。
こうした時に、連絡してもなかなか返事が返ってこないような業者はあまりおすすめできないでしょう。
もちろん、先方が忙しい場合はどうしても連絡がつかないこともありますが、優良な業者であれば、必ず一両日中には折り返しの電話等があるはずです。
それに対し、どんなに会社や携帯に電話をしても一向につながらず、かつ折り返しにも長い間隔が開くという場合は、責任感に欠けると見られても仕方ありません。
担当者のレスポンスが良いかどうかについても、選び方の基準として踏まえておきましょう。

13.実際に解体現場を見る

優良な解体業者を見極める方法として、実際に工事の現場を見てみるという方法もあります。
ホームページや聞き取りの情報では、その業者の本当の質は見えづらい部分があるでしょう。
しかしこの選び方であれば、こまかい作業内容や作業員のマナーなどもチェックすることができます。
近隣に迷惑となるような重機の操作をしていないか、休憩中の作業員の態度は悪くないかといったことから、養生の貼り方まで自分の目で確かめられます。
やや手間はかかりますが、納得いく業者を選ぶには最も確実な方法と言えるでしょう。

14.家屋解体の専門業者

一口に解体業者といっても、実際にはそれぞれ得意とする分野は異なります。
オフィスビルのような大型の解体工事を主とする業者から、事務所や店舗の内装解体が得意な業者、住宅家屋の解体を主に行う業者までさまざまです。
家屋解体が目的の場合は、当然ながらそれ専門に行う業者を選んだ方が良いでしょう。
得意とする分野ごとにノウハウは異なりますから、内装解体が主体の業者に家屋解体を頼んでも、質の高い工事は望めません。
業者の選び方については、この点についても気をつけておきましょう。

15.解体時の近隣への対応

解体工事に際しては、事前の近隣への挨拶は欠かせません。
解体工事は振動や騒音、粉塵などの発生が避けられませんから、どうしてもある程度近隣住民に迷惑をかけてしまいます。
そうした時に事前にしっかりお詫びと説明を行っておくことで、苦情などのトラブルを極力減らすことができます。
優良な業者であれば、こうした挨拶を施主に代わって行ってくれるか、あるいは施主に同行して説明をしてくれるはずです。
業者に依頼する際は、必ず近隣への配慮について確認しておくことも、選び方の基準として押さえておきましょう。