家屋解体や内装解体・原状回復・スケルトン工事の分からないが分かる「解体の教科書」

解体費用が高くなる9の要因

解体費用が高くなる9の要因

解体費用が高くなるの要因

木造家屋やアパートなどの解体を依頼する際、最も気になるのが「いくらぐらいかかるか」ということでしょう。解体工事には高額な費用が必要になりますが、場合によってはその費用がさらに跳ね上がることもあります。施主としては、見積もり金額が妥当かどうかを知るためにも、あらかじめ費用が嵩みそうな工事のケースを知っておきたいところです。そこで今回は、解体費用が高くなりがちな10の要因について紹介していきます。

1.住宅密集地や狭小地での解体工事

通常の解体工事では、重機で家屋を取り壊し、発生した廃棄物をトラックで搬出するという作業が行われます。しかし、これらの車両を現場に搬入するには、ある程度の敷地面積がなくてはなりません。そのため、住宅密集地や狭小地などでの解体工事では、場合によっては途中まで手壊しでの作業になったり、トラックも小ぶりのものしか使えないことも多くあります。そうした場合には作業の進捗が滞り、工期が遅れがちになってしまうため、解体費用が高額になる傾向があります。

2.道路の幅が狭い

上記のように、住宅密集地や狭小な土地では大型機械が持ち込めず、作業が停滞しがちになりますが、同じことは道路の幅が狭い場合にも当てはまります。解体現場まで狭い道路しかないと、搬入できる重機やトラックのサイズも限定されてしまうか、あるいはまったく持ち込めない場合もあります。一般的に、木造住宅の解体には5~7mサイズの重機が必要ですが、道路の状況ではそれより小型の重機しか持ち込めないことも少なくありません。そうした場合は比較的作業が遅れがちになるため、やはり工期が延びて高い費用になることがあります。

3.地中埋設物の発見

地中埋設物とは、家屋などの建物の地中に埋まっている、建物の構造体と関係のないゴミを言います。
こうしたゴミ類は、以前の解体工事や建設工事の際に捨てられたもので、もちろん通常の見積もりには含まれていないものです。
現在より規制の緩かった頃の解体工事や建設工事では、産業廃棄物の処理の手間やコストを惜しんで、現場の地中に埋めてしまうことが少なくありませんでした。解体工事の際こうした地中埋設物が発見され、撤去する場合は追加で費用が発生します。

4.地中杭の撤去

杭とは、地盤が軟弱な土地に構造物を建設する場合、硬い地盤まで打ち込んで建物を支える目的で使われます。
杭には様々な種類があり、コンクリート製のものや鉄製のものが用いられます。
杭の撤去の有無はその後の土地活用や状況によって判断が分かれる場合があります。
解体後の建築工事が決まっている場合は、次の建物の基礎工事に絡む部分の杭だけを引き抜いたり、地面より数メートルのところでカットする等の場合もあります。
解体の見積もりの段階で杭の正確な資料が残っていない場合、杭の深さや本数が分からないことから地中埋設物同様に見積もりが困難な為、見積もりに含まれないことが多いです。
杭の撤去は専用の重機が必要なこともあり、そうした場合には費用はかなり高額になることがありますので、撤去の有無や事前の確認が重要になります。

5.ツーバイフォー(2×4)住宅

日本の木造家屋の大半は在来工法と呼ばれる伝統的な工法によって建てられていますが、比較的新しい家屋の場合にはツーバイフォー工法などに建てられています。

ツーバイフォーは在来工法に比べて耐震性に優れているだけでなく、工期を短縮しやすいなどのメリットがありますが、解体する場合には従来工法よりも廃棄物が多く出やすく、場合によっては1.5倍以上の廃棄物が出来ることもあります。
廃棄物が多くなれば、運搬費用も処分費用も高額になりやすいため解体費用が高くなる原因となります。

また、耐震性に優れているため、解体する場合にも壊れにくく職人の人数も増えやすく、工期も長くなりやすいため解体費用が高額になる原因となります。

6.残土処分

家屋を解体した後に新しく家を建てる場合、新築工事のレイアウトに合わせて既存の土が多すぎる場合等に発生する、これ以上使用用途がない土を残土といいます。この際には大量の土が掘り起こされますが、これらはすべて別の場所へ運び、処分しなくてはなりません。これを残土処分と言いますが、残土処分は建築会社ではなく解体業者に直接依頼することも可能です。一般的に、搬出する土の量が多いほど残土処理の費用も高額になります。そのため、鋤取りの範囲が広く、深さがあるほど見積もりも高くなってしまいます。

7.ベタ基礎

ベタ基礎とは、地面がすべてコンクリートで覆われている基礎で、立上りだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎のことです。基礎には他に布基礎と呼ばれるものがありますが、こちらは1階の壁の下にだけ基礎が配置されており、地面は露出しています。ベタ基礎は布基礎より強度があり、なおかつ湿気やシロアリも侵入しにくいというメリットがあるため、現在の木造家屋の建築においては主流となっています。一方でベタ基礎の解体には日数がかかり、コンクリートのガラも大量に排出されることから、費用は比較的高額につくようになっています。

8.アスベスト除去

アスベストは吸入すると深刻な健康被害があることから、現在では法律により実質的な使用は禁じられています。しかし、かつては安価で使い勝手がよい素材として、建築現場等で盛んに使用されていました。一般家屋においても、断熱や保温、補強などの目的から屋根や外壁、内装など幅広い場所に用いられてきました。こうしたアスベストを含む家の解体には、除去のための専門の技術が必要になります。そのため、アスベストには発じん性の高さに応じてレベルが分かれます。レベルやアスベストの量や使われている部位などに応じて除去費用が大きく異なります。

9.火事や地震などによる倒壊

火事や地震などで倒壊した家の解体も、費用は高くなりがちです。現在は解体で排出されたごみは、必ず分別して処分しなくてはなりません。これは法律で決められており、違反すると罰則も課されます。地震などの災害に遭った家屋の解体も同様ですが、この場合は通常とは違い、廃棄物の分別が難しくなっています。さまざまな部品や材料が混じり合っていたり、作業に危険が伴うことから、手間と時間を要してしまうためです。このため、費用もそれに合わせて高くなります。また、燃え殻の処理費用も、一般的に高額になる傾向があります。